すっかり、間があいてしまいました。
ブログを毎日更新している人は、本当にすごいですね。その精神力を尊敬します。
申し訳ありませんが、私は引き続き、マイペースに更新をさせていただきます。
さて、今年の10月の末頃に、「Carbon Market Expo 2008 Australia」が自宅から10分ほどの場所で開催をされていたので、どんな様子か興味があって見に行ってきました。
閲覧費用は、ビュッフェ付の昼食付の出展ブースを巡れる最も安いチケットで1日100 AUD(現レートで約6000円)。好きなセミナーに参加できるチケットは1日550AUDと本当に高かったです。
日本語に直すと「炭素ビジネスフェア」といったところでしょうか。
二酸化炭素に関係のあるビジネス全員集合ということで、金融、ブローカー、カーボンマネジメント系ソフトウエア、オフセットプロバイダー、CO2削減プロジェクト実施者、水力や風力の工事請負業者、LED業者、環境メディア、ニュース、人材、教育といった分野の会社がブースを出していました。
この電力会社(Origin)は地元クィーンズランドで営業をしており、グリーン電力をユーザーへ販売。我が家でも50[AUD/3ヶ月]分を購入しています。
その他に、CFL(Compact Fluorescent Light )電球を無料で配って、その交換によって減る排出枠を電力会社が取得するといたことも行っています。
はるか遠く、イギリスから来たブローカー。Evolution Markets やこの他に数社。
オーストラリアの植林代行業者。VERを生成しているそうです。
オフセットプロバイダ、ブローキング、CO2削減工事事業者と細かいビジネス同士の合併もはじまっており、「CO2を削減」というキーワードで、マネジメント、削減、オフセットと総合的にソリューションを提供するようになり始めています。
オーストラリアのリーディング、カーボンオフセットプロバイダー Carbon Planet社。現在の社員数を聞いたところ、55名いるとのこと。この人数はベンチャーとしては、一応ビジネスになっているということ。
われわれもがんばらねばと思いました。
政府の入札事業を検索できる会社。(グリーン事業に限らない)
州政府のカーボンオフセットの仕事などを紹介してくれるらしい。
しかし、なんといっても、1番人気のブースは、カプチーノマシンを備えて、カフェラテをただで配っていたスペインの大手再生可能エネルギー事業者。いつかTCO2でブースを出すときにはカフェラテをただで配りたいと思いました。
抜群の集客力を誇ったaccionaのカプチーノマシン。
この他、少し時期尚早な感じもしましたが、近隣のボンド大学の「会社のExecutive 向けのカーボンコース」や、グリーン人材の育成・紹介することをうたっている会社などがありました。
総括としては、やはりお国柄を反映してか、日本と比べると、技術よりも、工事、金融、サービス、ITに偏っているという印象を受けましたが、同時に、オーストラリアでは2010年度より排出量取引の導入と段階的な規制の範囲の拡大が決まっており、そちらに向かって、やる気まんまんで、なんとしでもこのビジネスチャンスをものにしようといった熱気を会場全体から感じました。
国民一人当たりの排出量でアメリカ、カナダと肩を並べて世界最悪なオーストラリアには是非がんばってほしいと思いました。彼らが大変な目標という50%削減を成し遂げても、せいぜい今の日本と同じぐらいですからね。
しかし、この間やっと京都議定書を批准した国でこれですから、現時点の日本でも温暖化問題を単なる規制ではなくて、ビジネスにするといった感性で制度設計をしていけば、意識や交渉の素地も広くできあがっていくのになぁと思いながら会場を後にしました。
最後に、このExpoは今年が盛況であったこともあり、来年もまた行うとのことです。皆様よかったらいかがですか?
Carbon Market Expo Australia 2008
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