今年は回数を重視したいという元旦から書き込み以降、一度も書けていない、この体たらく、なんとかここから巻き返していきたいと思います。
さて、この間、Club Farmの福崎社長が開催されている、田植え体験ツァーに参加をさせていただきました。都会で子供を育てていると、なかなか思いっきり泥んこになれる機会も少なく、子供にも是非そのような体験をしてもらいたいと思っていたので、これ幸いと申し込みして、参加をさせていただきました。
私自身も小学校の授業の一環で田んぼに入ったことがあるのですが、あの独特の感じは今でも覚えています。足をとられたり、指の間でムニュっとなる感覚、以外に冷たい泥、足元を動き回る虫や動物に風。足に刺さりそうでささらない藁。なにか遠い記憶を確実に呼び覚まし、強く記憶に刻むなにかがそこにある気がします。
さて、参加当日は気温は多少低かったものの、天気にも恵まれ非常にラッキーでした。
田植え自体は特に一列になって植えるといった厳格さはなく、ある田んぼの領域に皆が自由に植えていくというスタイルで、田植えできる場所以外も自由に移動して遊んでよいようになっていました。
気になったこととして、素人が適当に田植えをして、生産されるお米の質が悪くなるのではないかと思い聞いたのですが、別に収量が減る(苗同士の間隔がベストとならないため、効率は多少悪い)だけで特に品質には影響しないとのことでした。
こんなところでした
はじめはおそる、おそる
苗をあちこちに植え
ゲンゴロウやあめんぼうも捕まえ
一旦泥んこに慣れてしまえば、もうどこへでも行きます
田植えの後のお昼ごはんは、おにぎり、筍のお味噌汁に、山菜・筍いため、卵焼きと非常にシンプルでしたが、素材もさることながら、やはりさんざん動いて遊んだ後のご飯は本当に格別でした。
さて、うちの子供は、あの植えた苗が本当にお米になるということはちゃんと理解はできていないでしょうが、どんな形であれ、自分が日々食べている食物のルーツに触れて記憶に留めておくのは大事なことなのではないかと思います。
同様に、私を含め多くの大人にとってみても、「お米」は、食事の際に弁当や茶碗に入ってでてくるものか、精米され袋詰めにされて数千円で購入できるものでしかなくなっている気がします。高度に分業化され、複数のサービスのレイヤーに覆われているために、常にそこにあり、手にいれられることがあたりまえだと思ってしまいがちですが、元はあのように1個1個植えた苗が数ヶ月育った実りを頂戴しているのだ、ということを思い直すことができただけでも十分に価値があるように思いました。
歴史的につい数百年前までは多くの人が日々の糧を得るために田植えをしていたのに、私たちは今回はお金を払って、田植えをさせていただいたことになるのですが、もしかすると本当の環境と経済の融合は同じ行動であっても違う目的をもたせつつ、意識を原点へ回帰させるパスの上にあるのではないかと思ってしまいました。
それにしても、このような事業を長らく推進されている福崎社長には本当に敬意を表します。
田植え体験、今年もまだ後数回開催されるようですが、よろしければ、お子様がいらっしゃる方もそうでない方もご参加されてみてはいかがでしょうか?
コメント