先日パタゴニアさんからサーモンジャーキーをいただきました。
触感はかなりハードで、テリヤキ味はビーフジャーキーと味が似ていて、一旦食べだすと止まらなかったです。
御馳走様でした。

「SAVING SALMON BY EATING THEM」(食べることでサーモンを救う)
と書いてあったので少しサケについても調べてみました。
ざっくりとしたところで、世界のサケの生産量は天然ものが100万トン前後、養殖ものが200万トン強、
日本はそのうち50万トンぐらいを消費しているとのことで、結構多いですね。
サケは太平洋の漁業資源は概ね良好な状態で、大西洋サケの資源量は低調で絶滅が危惧されている
地域や個体もあるそうです。
しかし、太平洋のサケであっても、個体や地域によっては、生息地の破壊、過剰な取水、乱獲、気候変動、
養殖場からの影響などの原因により、大幅な減少傾向も見られているそうです。
そういった中で、このサーモンジャーキーの原料となるサーモンは、それぞれの個体や地域の状況を勘案
しつつ、選択的に捕獲が可能な漁で取られたサケからつくられたとのことでした。
サケとひとくくりと考えていると全く知るよしもありませんでしたが、文字通り地球の裏側で生産された物を
普通に消費するような世の中になっています。一方で、生産元からの付加情報は、せいぜい、産地の国名
と天然か養殖かぐらいで、同じ精度の情報は伝わってきません。(全部そのまま伝わってきたら、大変ですが)
いくつかのスーパーではMSC(Marin Stwewardship Council)ラベル付きの商品も少しずつならぶように
なってきましたが、せめて輸入物ぐらいは、入ってくる情報量も極端に少ないのでそのあたりから積極的に
つけるのが良いのだろうと思いました。(ラベリング自体にも批判はあるようですが、やらないよりは前進する
でしょう)
これもまた、ちょっとしたことなのですが、広がるかどうかは消費者の手にゆだねられており、まずは、
魚を販売している方へ「もっと情報提供を」「ラベルなんでついていないの」というところからはじまります
ので、行きつけのお店の店員にポロっと聞いてみたりするだけで変わってくるかもしれません。
自分ができそうなことという意味ではNGOのサイトが参考になります。
それにしても、改めて、自分の何気ない行動や習慣が、地球の裏側の微妙な生態系へ影響を与えて
いることが十分あり得る世の中に生きていることを再認識させられす。
アメリカのリョコウバトのように、元々山ほどいても、一旦人間様の標的になってしまうと、すぐに絶滅
してしまいますから、自分達のためにも、大事にしていきたいものです。
このような機会をいただきましたことに感謝します。
ありがとうございました!
(パタゴニアさんと協力団体のHP)
Patagonia Salmon Page
SkeenaWild CONSERVATION TRUST
(Fraser basin のサケの状況マップなど)
Watershed Watch
(サケ一般情報)
平成22年度国際漁業資源の現況 さけ・ます類の漁業と資源調査(総説)
SALMON MUSEUM 鮭のデータ
平成22年度水産白書
(ラベル)
MSC(Marin Stwewardship Council)
マリン・エコラベル・ジャパン
(NGOサイト)
WWF さかなガイド
グリーンピース 「一週間、魚食べずに過ごせる?」署名
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